突然の病気やけが、火災、交通事故――。
日常生活の中で「119番」に電話する機会はそう多くありません。しかし、いざという時に私たちの命や安全を支える重要な存在であることは間違いありません。
YouTubeチャンネル「データは語る」が実施したアンケート「皆様、『119番』をしたことはありますか?」には約1.1万票が集まりました。
結果は以下の通りです。
- ある:58%
- ない:42%
半数を超える人が、これまでに一度は119番通報を経験していることが分かりました。

最も多かったのは家族の急病や急変
コメント欄で特に目立ったのは、家族の体調急変に関する体験談でした。
脳梗塞や心不全、狭心症、脳出血、大動脈解離など、命に関わる病気で家族のために119番をしたという声が数多く寄せられています。
中には、深夜に母親が意識を失っていたため救急車を呼んだという人や、父親が脳梗塞で倒れた際に初めて119番したという人もいました。
また、残念ながら救命には至らなかったケースも少なくありません。
コメント欄には、救急隊員や医師、看護師への感謝の言葉が数多く並んでおり、悲しい経験の中でも懸命な対応に救われたという声が目立ちました。
自分自身が救急搬送された人も多数
119番の経験は、自分自身の病気やけがによるものも少なくありません。
尿管結石、急性胆のう炎、急性アルコール中毒、熱中症、喘息、心疾患、骨折など、さまざまな症状で救急搬送されたという体験談が寄せられました。
特に印象的だったのは、「ぎっくり腰だと思ったら腹部大動脈瘤破裂だった」というコメントです。
本人は腰痛だと思っていたものの、実際には命に関わる重大な疾患だったそうで、「あと30分遅ければ危険だった」と医師から説明されたといいます。
救急車を呼うべきか迷うケースは少なくありませんが、結果的に重大な病気が発見されることもあるようです。
道端の見知らぬ人を助けた経験も
今回のアンケートでは、家族や自身だけでなく、見知らぬ人のために119番したというコメントも非常に多く見られました。
- 道端で倒れていた高齢者
- 意識がもうろうとしていたランナー
- 橋から転落した人
- 過呼吸で倒れた女性
- 交通事故の負傷者
- 川で溺れていた子ども
こうした場面に遭遇し、とっさに通報したという人が数多くいました。
一方で、「周囲に大勢の人がいたのに誰も動かなかった」「場所の説明が難しかった」など、実際に通報する際の苦労を語る声も見られました。
緊急時には冷静な判断が難しくなるため、普段から通報方法を知っておくことの重要性を感じさせます。
火災通報の経験も少なくない
119番は救急だけでなく消防への通報にも使われます。
コメント欄には、
- 隣家の火災
- トラックの爆発炎上
- ゴミ収集車の火災
- 河川敷の焚き火
- 飲食店の火災
- 煙突から飛び火したボヤ
などの体験談も寄せられました。
中には、中学生の頃に隣家の火災を目撃し、全焼する様子を見たという人もいました。
火災は一瞬の油断から発生することが多く、「火の用心」の大切さを改めて考えさせられるコメントが目立ちました。
介護・警備・医療関係者は「何度も経験」
興味深かったのは、職業によって119番経験の頻度が大きく異なる点です。
介護施設職員や警備員、ケースワーカー、ホテル従業員などからは、「何十回も通報した」「仕事上当たり前だった」という声が寄せられました。
特に介護施設や高齢者施設では利用者の急変対応が避けられず、119番通報が日常業務の一部になっているケースもあるようです。
一般の人にとっては一生に数回あるかどうかの経験でも、職種によっては日常的な対応となっていることがうかがえます。
コメント欄にあふれた感謝の言葉
今回のアンケートで最も印象的だったのは、救急隊員や消防職員、医療従事者への感謝の声の多さです。
「迅速な対応に助けられた」
「優しい言葉に救われた」
「命をつないでくれた」
「感謝しかない」
こうしたコメントが数多く寄せられていました。
もちろん、対応への不満や苦い経験を語る人もいましたが、それ以上に現場で働く人々への敬意や感謝が強く感じられる結果となりました。
まとめ
今回のアンケートでは、58%の人が「119番したことがある」と回答しました。
その内容は、家族の急病、自身の病気やけが、交通事故、火災、見知らぬ人の救助など実にさまざまです。
コメント欄には悲しい別れの体験談も数多くありましたが、それと同時に救急隊員や消防職員、医療従事者への感謝の言葉もあふれていました。
普段は意識する機会が少ない119番ですが、いざという時には多くの人の命を支える重要なライフラインです。
今回のアンケート結果からは、誰もがいつか当事者になる可能性があること、そして緊急時に行動する勇気の大切さが改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。